あなたは「正月に玄関に飾られる名前は何だろう?」と気になっていませんか?

 

あの竹はふだん目にするものではないので、久しぶりに見ると名前を忘れてしまうことがありますよね…。

 

そこで今回は『正月によく見る竹の名前・玄関に飾る意味や由来』について解説していきます。

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正月に見る竹の名前は何?

 

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正月になると玄関先に飾る竹の名前は門松かどまつと言います。

 

名前を聞くとすぐに思いだすかもしれませんね!

 

あ、そうそう、あなたは門松に種類があるのをご存知でしょうか?

 

門松には竹の切り口によって以下の2種類に分けられます。

 

  1. そぎ
  2. 寸胴

 

そぎとは竹の切り口を斜めに切った門松で下記画像のような門松のことです。

 

引用:https://good-wisdom.com/

 

一方で寸胴とは切り口を真横にまっすぐ切った下記画像のようなものを言います。

 

引用:https://good-wisdom.com/

 

2種類で由来は異なるので次の項目で別々に紹介します。

 

そぎの門松の由来は?

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そぎの門松は徳川家康が「武田信玄を必ず斬ってやる!」という気持ちを込め、切り口を斜めに切ったことが由来です。

 

家康は三方ヶ原の戦いで武田信玄の軍に惨敗しました。

 

三方ヶ原の戦いについては以下に簡単に紹介しているのでご確認ください。

 

【三方ヶ原の戦いとは】

1572年12月22日に現在の静岡県浜松市北区三方原町で起こった合戦。武田信玄と徳川家康が戦った。武田の軍勢は五万あまり。徳川の軍勢は八千あまり。最終的に武田軍が圧勝した。

 

この戦いに勝った信玄は以下のような歌を家康に送りました。

 

松枯れて 竹類なき あしたかな

(「徳川家は滅びて武田家が繁栄する」という意味)

 

これには家康も黙っておらず次のような歌を送り返したのです。

 

松枯れで 武田首なき あしたかな

(「徳川家は滅びず武田家を滅ぼす」という意味)

 

家康が上記の歌を詠んだとき、季節がら門松が飾ってありました。

 

家康はその門松を信玄に見立てて斜めにそぎ落としたのです。

 

これがそぎの門松が誕生した由来となっています。

 

寸胴の門松の由来は?

 

本来の門松の由来は平安時代(794年~1192年)の宮廷儀礼です。

 

当時の宮廷では小松引きという、小さな松の木を引っこ抜いて長寿を願う儀礼が行われていました。

 

松は昔から長寿の象徴として大切にされていたからです。

 

室町時代(1336年~1573年)になると、同じく長寿を意味する竹も一緒に飾り始めます。

 

当時の門松は寸胴だったので寸胴の門松が元祖になりますね。

 

門松を玄関に飾る意味は?

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玄関に門松を飾るのは歳神様の目印にする意味があるからです。

 

歳神様はお正月に私たちの家にやって来て、我々に1年間の幸せと豊作を与えてくださるのです。

 

歳神様が迷うことなく家に来られるように目印を設置する必要があります。

 

また門松は歳神様の依り代の意味もあわせ持っています。

 

神様は木や樹木に宿る性質があるからです。

 

歳神様は松の内期間が過ぎるまではあなたの家に滞在しています。

 

まとめ

・正月に玄関に飾る竹の名前は門松である。門松にはそぎと寸胴の2種類がある。

 

・そぎの門松は徳川家康が由来だ。一方で寸胴の門松は、宮廷儀礼の小松引きが由来である。

 

・門松には歳神様への目印や依り代の意味がある。

 

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最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!

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