祇園祭はどうしても大きな山鉾が目立ちます。
しかし神輿渡御で用いられるお神輿もあなどれません。
お神輿にも注目してみるとさらに祇園祭を楽しめること間違いなしです!
この記事では『祇園祭のお神輿の重さ・掛け声の由来・担ぎ手・神幸祭と神輿渡御のルートや時間』について紹介していきますね。
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目次
祇園祭の神輿の重さについて
京都 祇園祭 神幸祭と神輿渡御 京の街を巡るお神輿 https://t.co/TSAw5iaLuW pic.twitter.com/M7xm7TJROr
— 京都もよう(KYOTO MOYOU) (@kyotomoyou) 2016年7月17日
祇園祭では
- 中御座神輿
- 東御座神輿
- 西御座神輿
の3つのお神輿が用いられます。
一見するとそこまで重くないように見えますが、中御座神輿と東御座神輿、西御座神輿の重さは約2トンもあります。
そして交代で入れ替わって担いでいます。
ちなみに西御座神輿は数年間だけ担ぎ手不足になったことがありました。
その期間は昭和40年代(1965年)~昭和50年代(1975年)の約10年間です。
担ぎ手がいないと担げないので、仕方なくお神輿に車輪を付けていたこともあります。
ですが現在では昔からの伝統を重視して、再び人の手で担ぐようになっています。
祇園祭の神輿の掛け声の由来や意味について
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祇園祭ではお神輿を担ぐときに「ほいっと!ほいっと!」という掛け声を発しています。
下記記載の動画を見ると、実際に「ほいっと!ほいっと!」と言っていることが分かります。
一見すると何の意味もない言葉に思えますが、実はちゃんと意味があるのです。
このような珍しい掛け声になった由来は
- 昔の京都文化と関係がある説
- ほいっとの「ほい」に意味がある説
という2つの説が考えられます。
それでは2つの説について詳しく見ていきましょう。
ほいっとの由来は昔の京都文化と関係がある説
1つ目の説は京都にある高瀬川が関係しているという説です。
高瀬川は慶長19年(1614年)に角倉了以親子によって切り開かれた人工川です。
当時の高瀬川は京都~伏見までの荷物を輸送する、河川舟運として使われていました。
当時の船頭さんは船から荷物を下ろすときに、「ほいっとほいっと」という掛け声を使っていたようです。
そして、船頭さんの掛け声がお神輿の掛け声に使われるようになったと考えるのがこの説です。
ほいっとの「ほい」に意味がある説
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2つ目の説は「ほい」という言葉自体に意味があると考える説です。
そもそも「ほい」という言葉には次のような意味があります。
物を担いだり、動かしたり、手渡したりするときの掛け声。「えっさほいさっさ」
出典:デジタル大辞泉
担ぐときの掛け声である「ほい」が転じて「ほいっとほいっと」になったと考えるのがこの説です。
お神輿は上記の意味どおり担ぐ物なので、個人的には2番目の説はとても納得できますね!
祇園祭の神輿の担ぎ手(三若)について
三若神輿会三条会班の方たちが、祇園祭神幸祭のお神輿を迎えに出発いたしました! pic.twitter.com/8IBPqlyFuc
— 京都三条会商店街(振) (@sanjokai) 2015年7月17日
お神輿の中で最も重い中御座神輿は三若神輿会という団体が担いでいます。
三若神輿会はかなり歴史が古く、1690年(江戸時代初期)に実在した三条台若中という団体が起源です。
三条台若中は明治時代までは3種類すべてのお神輿を担いでいましたが、時代が進むにつれて中御座神輿だけを担ぐようになりました。
一方で東御座神輿は四若神輿会という団体が担いでいます。
四若神輿会は、1853年~1869年(江戸時代末期)ぐらいに三若神輿会から交代して、東御座神輿を担ぐようになったそうです。
四若神輿会は東山三条の若松町と若竹町が立ち上げた四若組という組織が起源となっています。
そして西御座神輿は錦神輿会という団体が担当しています。
大正時代は壬生組という団体が担いでいましたが、この組が解散してからは錦神輿会が担ぐようになりました。
祇園祭の神輿渡御や神幸祭のルート時間について
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祇園祭のお神輿は神幸祭や神輿渡御という神事で用いられます。
お神輿が見られる時間帯は以下に記載しているのでご確認ください。
16時:3基のお神輿が八坂神社本殿を出発する。
18時:神輿渡御が行われる。
18時30分:八坂神社の石段下に3基のお神輿の差し上げが始まる。
20時~21時:3基のお神輿が四条御旅所に到着する。
注意
※上記の時間帯はあくまでも目安です。悪天候による時間の前後には注意してください。
※神輿渡御は必ず歩道から見物してください。お神輿の追跡も禁止されています。
まとめ
・祇園祭のお神輿はかなり重い。中御座神輿と東御座神輿、西御座神輿は約2トンもある。
・お神輿を担ぐ団体は異なる。中御座神輿は三若神輿会、東御座神輿は四若神輿会、西御座神輿は錦神輿会が担当している。
・祇園祭でお神輿を担ぐ際の掛け声は「ほいっと!ほいっと!」である。
・お神輿が見られるルートや時間帯は上記項目を参考にしてほしい。
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