あなたは「正月に梅入りのお茶を飲む理由や意味が気になる…」と悩んでいませんか?
私にも当てはまりますが、普段は梅入りのお茶は飲まないと思います。
一体なぜ正月になると梅入りのお茶を飲むのでしょうか?
今回は『正月に梅入りのお茶を飲む理由と意味・由来と正しい飲み方』について深堀りしていきます。
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正月に梅をお茶に入れて飲む理由や意味は?
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正月によく飲む梅入りのお茶を大福茶と言います。
大福茶は以下のことを願って正月に飲むお茶です。
- 新年を迎えた喜び
- 1年間の幸福
- 無病息災
- 1年中の邪気を払う
大福茶は地域やお店によってお茶の種類や入れる食べ物が変わるようです。
しかし一般的なものには以下の素材が使われています。
- 煎茶
- 抹茶
- 黒豆
- 白豆
- 玄米
- 結び昆布
- 金箔
- 梅干し
- 山椒
お茶の素材や中身が地方やお店によって違っているのが面白いですね!
正月になると京都の北野天満宮や六波羅蜜寺でも参拝客にふるまわれます。
大福茶の由来は?
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大福茶の由来は951年(平安時代)の京都までさかのぼります。
当時の京都では病気が流行しており、この状況を心配したのが六波羅寺の空也上人というお坊さんです。
上記の空也上人は大変ありがたい観音菩薩様を作り、その観音様を車に乗せて自ら引き、京都の町中を回って歩いたのです。
歩いて回る最中に観音様に供えたお茶を病人に飲ませたところ、たちまち病人は回復しました。
そして空也上人のおかげでだんだんと病気は治まっていったそうです。
あ、そうそう、大福茶の名前は時代を経るにつれて以下のように変化していきました。
- 王服茶
- 大服茶
- 大福茶
読み方はどれも『おうふく』のため、いつしか縁起が良い『大福』という漢字が当てがわれました。
当時天皇だった村上天皇も大福茶を飲んでいたようです。
大福茶の正しい飲み方はある?
実は大福茶には正しい飲み方があったのをご存知でしょうか?
この方法を知らないとふつうに淹れてしまうので、正しい淹れ方をまとめてみました!
あなたもぜひ正しい淹れ方で飲んでみてはいかがでしょうか?
- 茶葉を10グラム入れて熱湯を注ぐ。
- 30秒待つ。
- お茶碗に梅や結び昆布等を一個ずつ入れる。
- 大福茶を注ぐ。
- 金箔を大福茶に入れて飲む。
一応動画も紹介しておくのでご確認ください。
まとめ
・大福茶は以下の願いを込めて正月に飲む。
- 新年を迎えた喜び
- 1年間の幸福
- 無病息災
- 1年中の邪気を払う
・大福茶の由来は951年(平安時代)の京都までさかのぼる。
・大福茶の正しい飲み方は以下のとおりである。
- 茶葉を10グラム入れて熱湯を注ぐ。
- 30秒待つ。
- お茶碗に梅や結び昆布等を一個ずつ入れる。
- 大福茶を注ぐ。
- 金箔を大福茶に入れて飲む。
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