あなたは「日本の正月の歴史はいつ始まったのかな?」と気になっていませんか?
私たちは当たり前に正月を過ごしていますが、よく考えてみれば正月はいつ頃から始まった行事なのでしょうか。
この記事では『正月の歴史や意味など』について深堀りしていきます。
目次
日本の正月の歴史とは?
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正月は6世紀以前にはすでに日本に存在していました。
ただ、歴史があまりにも古すぎて詳しい起源は現在でも不明です。
正月はお盆の半年後に行われる行事のため、昔はお盆と同じように「先祖の霊をお祀りする」という意味がありました。
そして6世紀頃になると中国から仏教が日本に伝来してきます。
お盆はしだいに仏教行事である盂蘭盆会と融合して考えられるようになりました。
サンスクリット語であるウランバーナの音訳。
インドで夏安吾(僧の修業期間)が終了後、地獄で死者が受ける苦悩を払うために供養したのが起源。
そして現在のお盆は先祖供養の行事となりました。
一方で正月は歳神様をお迎えする「神祭り」となり、完全に区別されるようになったようです。
神様を祭って慰める儀式のこと。儀式は神道の作法にのっとり行われる。
時代が進むにつれてお盆は仏教行事、正月は神道行事に変化していったのです。
また正月に門松や鏡餅を飾る風習は江戸時代に浸透しました。
江戸時代になると、それらの正月飾りを一般市民でも簡単に入手できるようになったからです。
次の項目では正月飾りの歴史を簡潔に解説しますね。
正月飾りの歴史は?
正月になると門松や鏡餅などたくさんの正月飾りを自宅に飾ると思います。
ここでは主な正月飾りとして以下の3種類の歴史を解説します。
- 門松
- 鏡餅
- しめ飾り
門松の歴史とは?
平安時代(794年~1185年)の後半になると自宅の前に松を飾る風習が生まれました。
藤原顕季は1104年~1105年に編纂された『堀河百首』に、門松に関する歌を詠んでいます。
少なくとも1105年頃の京都では正月に門松を飾っていたことが分かります。
鏡餅の歴史とは?
平安時代の宮中で正月に行われた歯固めの儀が由来です。
歯固めの儀は健康と長寿を祈願する儀式です。
あ、そうそう、平安時代の女流作家の紫式部は『源氏物語』で、歯固めの儀と鏡餅について以下のように記しています。
少なくとも紫式部が生きていた973年~1014年頃には、すでに鏡餅が存在していたことになります。
しめ飾りの歴史とは?
一般庶民が正月にしめ飾りを飾るようになったのは室町時代からです。
しめ飾りの歴史について詳しいことはあまり分かっておらず、これは一つの説になります。
正月の意味って何?
正月には歳神様という神様をお迎えしてお祝いする意味があります。
歳神様は1年間の幸福と、1年間の豊作を与えてくれる神様です。
正月に門松や鏡餅、しめ飾りを飾るのは歳神様をお迎えするためです。
歳神様をきちんとお迎えして幸福を授けてもらうために、正月飾りなどの様々な風習が誕生しました。
正月の挨拶「明けましておめでとう」の意味は?
あなたも正月になると「明けましておめでとうございます」と、挨拶しますよね?この挨拶には以下のような意味があります。
この挨拶をすることで、歳神様を迎えた喜びを周囲の人と分かち合っている。
私たちは何も知らずに挨拶していますが、このような深い意味があったのですね!意味や歴史を知ると、おめでたい正月がよりおめでたく感じます。
まとめ
・正月は6世紀以前にはすでに存在していた。昔の正月は先祖の霊をお祀りする行事だった。
・正月には歳神様をお迎えする意味がある。歳神様は1年間の幸福と豊作を授けてくれる。
・「明けましておめでとう」は歳神様をお迎えできた喜びと感謝を表している。
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