あなたは「なぜ伊勢神宮に歴代天皇が参拝しなかったの?」と気になっていませんか?

 

伊勢神宮には天皇家のご先祖様がお祀りされているので、天皇が参拝するのは当たり前と思っている人が多いようですね。

 

ですが、驚くべきことに 伊勢神宮に天皇が初めて参拝したのはかなり最近 のことです。

 

この記事では『伊勢神宮に歴代皇族が参拝しなかった2つの理由・伊勢神宮に初めて参拝した天皇』について深堀りしていきます。

 

以下の2つの理由はあくまでも説であり、宮内庁の公式情報ではありません。

 

そのことを念頭に置いて読んでくださると嬉しいです!

[ad#co-1]

 

伊勢神宮に歴代天皇が参拝しない理由その1:天照大御神の御霊を恐れていた

 

昔の天皇は天照大御神の御霊をとある理由から恐れていたと考えられています。

 

御霊を恐れるようになったのは、10代目の天皇である崇神天皇すじんてんのうが関係しています。

 

崇神天皇が日本を治めていた時代、大和国で疫病(恐らく感染症)が流行して大混乱になりました。

 

この疫病により大和国の半分の人が亡くなったと言われています。崇神天皇は疫病の流行を天照大御神の祟りだと考えました。

 

完全に祟りだと決めつけた天皇は、天照大御神の御霊が宿った八咫鑑やたのかがみを宮外に持ち出すように命令したようです。

 

天皇は自身の血縁から未婚の女性を選んで斎王さいおうとし、自分の代わりにその斎王に天照大御神をお祀りさせました。

 

斎王とは神様に奉仕する役目を持った女性のことです。

 

あ、そうそう、斎王は現在では廃止されていますが、1300年頃までは60人以上の女性が選ばれたそうですよ!

[ad#co-1]

 

伊勢神宮に歴代天皇が参拝しない理由その2:伊勢神宮までの交通費不足

 

これは天照大御神の祟りとは関係なく、伊勢神宮までの交通資金が不足していたとする説です。

 

昔は現代のようにバスや車、飛行機などの移動手段はありません。

 

昔は京都に都があったので、そこから三重県まで参拝に行くのはかなり費用もかかります。

 

上記の説で斎王を取り上げましたね。この斎王が伊勢神宮に向かう時でも、100人もの大行列で何日もかけて向かったと言います。

 

斎王は直接的な天皇ではないのに、これだけの扱いを受けて伊勢神宮へ行きました。

 

もしこれが天皇だとすると、人数も増えて莫大な費用が発生することは十分に考えられます。

 

さらに、戦国時代の天皇家はかなり貧しかったと言われています。当時の天皇家の暮らしぶりを以下にまとめてみました。

 

  • 通年行事が行えなかった
  • 最高儀礼・即位の礼を行えなかった
  • 屋根が雨漏りしても直せなかった

 

たしかに上記の通りだと、伊勢神宮に参拝する余裕がないことが伺えそうです…。

 

次の項目では、伊勢神宮に初めて参拝した天皇を紹介します。

 

[ad#co-1]

 

伊勢神宮に初参拝した天皇は誰?

 

初めて伊勢神宮に参拝した天皇は122代目の明治天皇です。

 

伊勢神宮の内宮創建は11代目の垂仁天皇の時代、外宮創建は21代目の雄略天皇の時代と言われています。

 

内宮は2000年、外宮は1500年の歴史から見ると、天皇家の初参拝はかなり最近の事と言えそうですね!

 

明治天皇が伊勢神宮に初めて参拝したのは、149年前の1869年3月12日です。

 

さらに明治天皇はこの後も数回、伊勢神宮に参拝していたようです。そこで、明治天皇が参拝した年代を以下にまとめてみました!

 

【明治天皇が参拝した年代と回数】

1869年(明治2年)

1872(明治5年)

1880(明治13年)

1905年(明治38年)

合計:4回

 

明治天皇に続くように後の天皇も伊勢神宮に参拝するようになりました。

 

123代目の大正天皇、124代目の昭和天皇が参拝した回数もまとめておきますね!

 

【大正天皇が参拝した年代と回数】

1915年(大正4年)

合計:1回

※大正天皇は体が弱かったため、あまり参拝できなかった。

 

【昭和天皇が参拝した年代と回数】

《即位前》

1915年(大正4年)

1916年(大正5年)

1919年(大正8年)

1921年(大正10年)

1921年(大正10年)

 

《即位後》

1928年(昭和三年)

1929年(昭和4年)

1942年(昭和17年)

1945年(昭和20年)

1952年(昭和27年)

1954年(昭和29年)

1962年(昭和37年)

1971年(昭和46年)

1974年(昭和49年)

1975年(昭和50年)

1980年(昭和55年)

合計:16回

 

このように明治天皇以降の天皇は、かなり頻度で伊勢神宮を参拝されています。昭和天皇に至っては1921年に2回も参拝されています。

 

 上記の回数を見ると、明治天皇以前の天皇がまったく参拝しなかったことに驚きですね…! 

[ad#co-1]

 

まとめ

・伊勢神宮に初めて参拝した天皇は明治天皇である。以前の天皇が参拝しない理由は2つ考えられる。

 

・1つ目の説は、歴代天皇は天照大御神の御霊を恐れていたからだ。これは10代目の崇神天皇までさかのぼる。

 

・2つ目は天皇家の財政難が原因とする説だ。当時は便利な交通手段がなかったので、移動にも多くの費用が発生するからである。

 

他にはこんな記事も読まれています。

関連:神社の神主と宮司の違いは何?意味や仕事内容も異なるの?

 

関連:伊勢神宮の神様の性別は女性と男性どっち?内宮・外宮・別宮の神様を調査!

 

関連:神棚の榊は造花で代用可能?偽物だと罰が当たりそうで怖くない?

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!

[ad#co-1]