神社の役職の中でも巫女さん・神主さん・宮司さんは誰もが聞いたことがありますよね?
巫女さんはお守りの授与などのお手伝いをする女性なので、明確に違いが分かります。しかし、 神主さんと宮司さんの違いはよく分からなくないですか?
この記事では『神主と宮司の違い』について解説しようと思います。
[ad#co-1]
神主と宮司の違いは?
神主と宮司を同じだと考えている人がほとんどだと思いますが、実は神主と宮司は意味が全然違います!
意味が違うので両者を比べることはできません。
そもそも神主とは、神社にお仕えして神様をお祀りする人の総称です。つまり、神社の役職をまとめて神主と呼ぶ…ということです。
神主にはいくつか職階が決められており、その職階の中の一つが宮司なのです。
分かりやすいように図で解説すると以下のようになりますね。
上記図のように宮司も禰宜も神主と言えます。
私もずっと神主=宮司だと思っていたので、意味自体がそもそも違ったことに驚いています(笑)神社の世界は奥深いですね!
昔は神主も宮司も同じ意味だった?
[ad#co-1]
現在は上記項目のように考えられていますが、昔は神主も宮司もほぼ同じ意味でした。
両者が分けられたのは1946年の神職制定の際です。この神職制定でできた職階が、図でも紹介した以下の四つです。
- 宮司
- 権宮司
- 禰宜
- 権禰宜
神道の長い歴史から見ると七十二年前はかなり最近なので、神主=宮司だった時代の方がずっと長かったんですね!
次の項目では宮司の仕事内容について解説します。
宮司の仕事内容は?どれくらい偉いの?
宮司は神道特有の職階なので、イマイチどれくらい偉いのか分かりませんよね?一般企業の役職で説明すると、 宮司さんは会社の社長と同じぐらい偉い のです!
神社の最高責任者としてその神社を管理していますが、他にも数々の仕事をこなさなければなりません。
宮司さんの主な仕事は以下の通りです。
- 神社の管理(複数管理することも)
- 祭祀を執り行う(地鎮祭など)
- 年中行事の祈願(七五三や結婚式など)
- 他の神職をまとめる
- ご祈祷・ご祈願
- 祈願書への文字記入
- 事務作業
- 境内の掃除
- 関係者との交際
宮司さん神社を複数管理する理由は、主に人手不足が挙げられます。
神社は全国に八万社もありますが、神職として働いている人は二万人しかいないと言われています。
二万人の中で宮司は一万人です。全国の神職の半分は宮司ということになりますね。
神社数に対して宮司数が圧倒的に少ないため、複数の神社を掛け持ちで管理する場合があります。一日に何社も行き来して、神様に奉仕することもあるそうですよ。
最近は一般企業でも人手不足が話題になっていますが、神道の世界でも人手不足は避けられないようですね(´・ω・`)
まとめ
・宮司は神主の職階の一つだ。
・1946年の神職制定以前は、神主も宮司もほぼ同じ意味だった。
・宮司は神社を管理している最高責任者だ。一般企業の社長と同じである。
他にはこんな記事も読まれています。
関連:神社の巫女さんの男性版は存在するの?男性が神社で働く方法は?
関連:神社の摂末社も参拝した方がいい?お参りを控えるべき摂末社の特徴は?
関連:狛犬とシーサーの違いや見分け方は?意味や起源・由来は同じ?
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!
[ad#co-1]