今のあなたは「格式が高い伊勢神宮では、どんなお食事(神饌)を捧げているんだろう?」と気になっているのではないでしょうか?
伊勢神宮で神職さんが神様にお供え物を捧げる儀式は、日別朝夕大御饌祭と呼ばれているとても大切な儀式です。
この記事では『伊勢神宮の神様に捧げるお食事の内容・日別朝夕大御饌祭が始まった時代』についてお話しします。
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伊勢神宮の神様の食事内容は?
あなたもご存知の通り伊勢神宮の主祭神は天照大御神です。天照さんは天皇家のご先祖様とも伝わっている日本の最高神です。
神様へのお供え物は神饌と呼ばれています。神饌を捧げる時間帯は季節によって異なります。
春は午前8時と午後4時、秋・冬は午前9時と午後3時に捧げられるようです。
天照さんへの神饌は以下の通りです。
- 御飯3盛り
- 鰹節
- 魚
- 海藻
- 野菜
- 果物
- お塩
- お水
- お神酒3献
以下のサイトで、神饌の配置がよく分かる画像がありましたのでご確認ください。
他の神社の神饌は生饌が多いのですが、伊勢神宮では熟饌が捧げられます。
次の項目では熟饌と生饌の違いについて解説しています。
熟饌(じゅくせん)って何?
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熟饌とは調理した神饌のことです。神様に捧げる熟饌は特別な火を使って調理する必要があります。
この火は神職さんが火きり具と呼ばれる道具で起こした忌火と呼ばれる神聖な火です。
忌火は舞錐式発火法と呼ばれる手法で起こします。他には火打ち石を使うこともあるようですね。
火きり具とはこのような見た目をしています。
引用:日本のあかり博物館
上記のような火きり具で実際の神職さんが火を起こす動画があったのでぜひご覧ください。
生饌(せいせん)って何?
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生饌とは何も調理しない生の神饌のことです。本来は熟饌をお供えする必要がありましたが、現在では生饌が一般的になっています。
調べてみると1871年に(明治4年)から生饌が一般的になったようです。
これは当時の祭式方法に基づいたからだと言われています。1871年より前は熟饌でのお供えが一般的でした。
熟饌は千年以上前から捧げられていた?
天照大御神に熟饌を捧げる日別朝夕大御饌祭は 約1500年前から始まった と伝えられています。今から1500年前と言うと平安時代です。
この儀式は伊勢神宮の外宮が建てられてからずっと行われています。
平安時代から現代まで続いていると考えると、改めて日本の長い歴史を感じさせられますね!
ただ熟饌を捧げるのではなく、天照大御神に「国安かれ、民安かれ」と感謝とお祈りを捧げる本当に大切な儀式です。
私たちの子ども世代、孫世代以降もずっと続いてほしいと思います!
伊勢神宮の公式サイトで、日別朝夕大御饌祭の様子が詳しく分かる動画があったので、ぜひご覧ください!
まとめ
・神饌には調理した熟饌と調理しない生饌がある。
・伊勢神宮では主に以下のような熟饌が神様に捧げられている。
- 御飯3盛り
- 鰹節
- 魚
- 海藻
- 野菜
- 果物
- お塩
- お水
- お神酒3献
・伊勢神宮で熟饌を捧げる儀式は日別朝夕大御饌祭と呼ばれており、約1500年前から続く大切な儀式である。
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