出雲大社は、島根県出雲市にあり、古事記にその創建が記されているほどの古い神社です。

 

古事記の国譲り神話では、大国主神が天照大神に国を譲り、そのときに造営された神殿が出雲大社の始まりであると言われています。

 

これから、出雲大社の世界遺産登録をめぐる話をしていきます。

 

この記事では、『出雲大社が世界遺産にならない理由・遺産登録はいつになるか』について解説していきます。

出雲大社が世界遺産にならない理由とは?

世界遺産は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)という団体が、世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)によって定めています。

 

世界遺産は、主に「私たち人類が後世に至るまで残していきたい価値のある文化や自然」が選ばれています。

 

世界遺産は、世界遺産リストに登録されます。

 

世界遺産リストに登録されるまでの手続きを順を追って示します。

 

② 暫定一覧表のうち、条件が整った資産(物件)について推薦書を作成
③ 我が国として推薦を決定
④ 世界遺産委員会に推薦書を提出
⑤ イコモス(ICOMOS、国際記念物遺跡会議)による審査(現地審査を含む)
イコモスとは、世界遺産条約に定める世界遺産委員会の諮問機関で、推薦物件の価値評価をはじめ登録遺産の保存管理状況等に関し、世界遺産委員会に対して勧告を行います。
⑥ 世界遺産委員会で審査、登録の可否を決定

 

出雲大社が世界遺産にならない理由は、暫定一覧表(手続き①)を作成する際に、「出雲大社と取り巻く町並み」として世界遺産にしてはどうかと地元に打診がありました。

 

しかし地元がこれに賛同しなかったことによります。

 

地元が世界遺産登録に賛同しないという合意形成がどのようになされたか、そしてその理由が何であったのかはわかりません。

 

出雲大社が暫定一覧表に入らなかったことにより、出雲市に隣接する大田市の石見銀山が代わりに暫定一覧表に載ることになりました。

 

結果として、2007年(平成19年)に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録されました。

 

出雲大社の遺産登録は難しい

結論から先に言えば、近い将来出雲大社が世界遺産として登録されることはないと言えます。

 

その理由は、次の通りです。

 

「文化財保護法で十分な保護体制が取られている」という認識があること

・文化財保護法は、昭和25年に制定され、国宝や重要文化財だけでなく、祭りや伝統芸能などの無形なもの、天然記念物として動植物や地質・鉱物まで指定して保護管理することを目的とします。

 

・世界遺産条約の締結(1972年)から日本がこの条約に加盟(1992年)するまでの20年間の空白は、背景に文化財保護法があるとも言われています。

 

世界遺産登録は、極めて厳しいという認識があること

・世界遺産に登録された石見銀山はイコモスによる審査で、顕著な普遍的価値の証明が不十分であるとして「登録延長」の勧告が出されました。

 

しかし、政治的な介入もあり最終的には登録になりました。このイコモスの審査を日本政府と地元は、極めて厳しいという認識を持ちました。

 

・ユネスコは、2014年から各国の推薦を文化遺産・自然遺産を毎年1件を上限とする新しいルールを設けました。このことにより世界遺産登録は狭き門となりました。

 

 まとめ

・出雲大社が世界遺産にならない理由は、暫定一覧表を作成する際に、地元が賛同の意を示さなかったことにある。

・出雲大社の遺産登録は、近い将来にはない。

・出雲大社は、今後も文化財保護法による保護体制が取られる。

 

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