奈良公園内に鎮座している春日大社

 

全国的に見ても春日大社はかなりの知名度を誇っています。

 

年間の参拝客も多い神社ですが、祀られている神様について知らない人はとても多いです。

 

実際にあなたは春日大社の神様についてご存知ですか?

 

そこで今回は『春日大社の神様の名前とご利益・春日大社に鹿がいる理由・春日大社の歴史』について深堀りしていきます。

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春日大社の歴史は奈良時代までさかのぼる

 

奈良県にある春日大社は全国に1000社もある春日神社の本社です。

 

その春日大社が創建されたのは、今から約1300年前の768年と社伝には伝わっています。

 

その年に後述している神様を、春日の地にある御蓋山のふもとに社殿を建てて祀ったことが春日大社の始まりです。

 

春日大社の神様の名前について

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春日大社にはあわせて4人の神様がお祀りされています。

 

春日大社のご祭神は以下のとおりです。

 

  • 建御雷神
  • 経津主神
  • 天児屋命
  • 比売神

 

次の項目では上記の神様のご利益と名前の意味について解説しています。

 

建御雷神の名前の意味とご利益

 

建御雷神は武神であり雷の神格を持つ神様です。

 

その神格は名前にも現れており、タケは勇猛さ、ミカはミ(御)イカ(厳)の約で猛烈な力の発現(特に雷のこと)を表しています。

 

また、ツは助詞を表しており、チは大蛇や命など自然の持つ力を意味しています。

 

建御雷神の別名には

  • 建布都神
  • 豊布都神

があります。

 

そんな建御雷神のご利益は次のとおりです。

 

  • 地震除け
  • スポーツ上達
  • 芸能上達
  • 豊漁
  • 航海安全
  • 縁結び
  • 安産
  • 病気平癒
  • 開運招福
  • 必勝祈願

 

経津主神の名前の意味とご利益

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経津主神は武神や刀の性質を持つ神様です。

 

フツは物を剣で切ったときの音を表しています。

 

建御雷神とは武神としての性質や同じ神様から誕生した点が共通しています。

 

建御雷神は茨城県の鹿島神宮、経津主神は千葉県の香取神宮とかなり近い場所に祀られています。

 

そのため二人には「同一神説」など様々な説が唱えられており、両者には切っても切れない深い関係があるのです。

 

経津主神の別名には

  • 伊波比主いわいぬし
  • 斎主いわいぬし

があります。

 

そんな経津主神が持つご利益は次のとおりです。

 

  • 地震除け
  • スポーツ上達
  • 必勝祈願
  • 出世
  • 開運招福
  • 産業振興
  • 航海安全
  • 交通安全
  • 心願成就
  • 縁結び
  • 安産
  • 平和・外交
  • 災難除け

 

天児屋命の名前の意味とご利益

 

天児屋命は日本神話の天の岩戸において祝詞を奉上した神様です。

 

『新編日本古典文学全集1 古事記』の注釈によると、天児屋命のコヤは意義不詳となっています。

 

別名は漢字表記が異なるだけですが

  • 天兒屋命
  • 天之子八根命
  • 天子屋根命

と書くこともあります。

 

天児屋命が持つご利益は次のとおりです。

 

  • 国家安泰
  • 受験合格
  • 開運招福
  • 子孫繁栄
  • 厄除け
  • 出世

 

比売神の名前の意味とご利益

比売神は天児屋命の奥さんです。

 

比売神は神様の固有名詞ではなく、主祭神の妻や娘を表す単語です。

 

様々な説があるため名前の意味などの詳細は不明です。

 

しかし一説によると、天美豆玉照比売命あめのみつたまてるひめのみこととして称えられることもあります。

 

残念ながら天美豆玉照比売命のご利益は情報がありませんでした。

 

しかし夫の天児屋命を支えたり、御子神を立派に育てたことから、女性の鑑で良妻賢母の神様として信仰を集めています。

 

春日大社の鹿は神様の使いで茨城県からやってきた

 

春日大社の参拝客数が多い理由の1つに鹿の存在が挙げられます。とても可愛い鹿が目的で奈良県に訪れる人もたくさんいるほど。

 

奈良県の名物となっている鹿ですが、実は茨城県からやって来たことをあなたはご存知でしょうか?

 

春日大社の神様である建御雷神は鹿を使いとしているのです。

 

そのため春日大社では神様の使いである鹿を大切にしています。

 

これはあくまでも伝説ですが、建御雷神は茨城県の鹿島神宮から白い鹿に乗って春日大社まで来たと伝わっています。

 

実際にその伝説を表した『鹿島立神影図』という文化財が、室町時代に描かれているので紹介しますね。

 

 

建御雷神は途中で命を落とした鹿を東京都鹿骨町に葬っていた

建御雷神は鹿に乗って奈良県まで向かう途中、お供にしていた鹿を亡くしてしまいました。

 

その亡くなった鹿を葬った場所が現在の東京都鹿骨町といわれています。

 

つまり、鹿骨の地名の由来は建御雷神の使いの鹿にあるようです。

 

まとめ

・春日大社は768年に4人の神様を御蓋山のふもとに祀ったことが始まりだ。

 

・春日大社には建御雷神、経津主神、天児屋命、比売神の4人の神様が祭神である。

 

・春日大社の鹿は建御雷神の使いで、伝説では茨城県からやって来たとされている。

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!

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