全国に約900社ある「愛宕神社」の総本宮として、京都市右京区にある霊山として名高い、標高924mの「愛宕山」の山頂に鎮座する「京都愛宕神社」は、古くから火伏や防火の神様として信仰を集めています。
起源は古く、大宝年間(701年~704年)に、修験道の祖と言われている役行者と、白山の開祖として知られている泰澄が、朝廷の許可を得て、「朝日峰(愛宕山)」に建立したのが始まりと言われています。
今回は、そんな「愛宕神社」の神様の名前や、意味、ご利益や性別についてもご紹介していきたいと思います。
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目次
愛宕神社の神様の名前
京都。標高924mに鎮座する愛宕神社に参拝させていただきました!
行きたくても行けない皆さんの想いと一緒に( 〃▽〃)#神社巡拝家 #佐々木優太 #アヤカリ #ayakari #神社 #御朱印 pic.twitter.com/MXtGeNaOOh— 神社巡拝家®️ / 佐々木優太 (@getaoto) 2019年8月18日
愛宕神社にお祀りされているご祭神は、「火産霊命(ほむすびのみこと)」です。
こちらの神様は、「火」を司っておられます。
また、共にお祀りされている神様としては、「水」を司っておられる「罔象女命(みずはのめのみこと)」や「山」を司っておられる「大山祇命(おおやまづみのみこと)」、「武勇」を司っておられる「日本武尊(やまとたけるのみこと)」などがおられます。
愛宕神社の神様の名前の意味
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愛宕神社のご祭神は、先ほどもご紹介した「火産霊命」です。
神話では、火の神さまとして「加具土命(かぐつちのみこと)」が登場します。
この「カグツチ」の正式名称が「火産霊命」だということを、はじめにお伝えしておきたいと思います。
そんな「カグツチ」の父と母は、イザナギとイザナミで、イザナミがお腹の子をお産するときに、ホト(陰部)に大やけどを負いました。
というのも、生まれたのは「火の神」である「カグツチ」だったからです。
その後、イザナミは病床で多くの神様を産みますが、カグツチを産んだ時の火傷がもとで、亡くなってしまいました。
妻であるイザナミの死を嘆いたイザナギは、たいそう怒り狂い、腰に差していた「十拳剣(とつかのつるぎ)」で、我が子であるカグツチを倒してしまいました。
そして、カグツチの血からたくさんの神様が生まれました。
カグツチの名前の由来
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カグツチには別名があり、「カガツチ」と呼ばれることもあります。
まず、「カグ」には「火が燃える様子」という意味があり、「カガ」には「かがり火のように、ちらちらと光る様子」という意味があります。
また「火産霊」という言葉には、上記の「火」のイメージに加え、火という神秘的なパワーによってさまざまな現象が起こるという意味も込められています。
愛宕神社の神様のご利益
論より証拠、今年の3月に愛宕神社で
「どうかせめて京都サンガが変なことで炎上しませんように・・・」と祈ったところ…炎上必須と思われた京都サンガと中田一三監督がなぜか絶妙に噛み合い、
これまでは炎上を回避してるうえ
望外に自動昇格圏の2位と好位置に付けている。こうかはばつぐんだ! pic.twitter.com/NNn21tYvJv
— kt (@kuki_tarow) 2019年8月16日
京都や大阪に来られたことのある方は、既にご存知かもしれません。
多くの家庭の台所や飲食店の厨房では、愛宕神社の「火迺要慎(ひのようじん)」というお札がお祀りされています。
そんな愛宕神社のご利益について、ご紹介したいと思います。
精神的なイライラを解消してくれる
愛宕神社の神様は、火難除けのみならず、精神的なイライラまで解消してくれると言われています。
例えば、女性がなりやすいと言われているヒステリックや、感情の起伏が激しい場合の安定剤的な効果があります。
愛宕神社はこれによく効くパワースポットとして知られています。
愛宕の三つ参り
愛宕神社に3歳までにお参りに行くと、一生火事に会うことが無いと言われています。
一生火事に会うことがないなんて、嬉しいですね!
千日通夜祭
千日詣りとも呼ばれるこのお祭りは、毎年7月31日の夜から8月1日の早朝の間に行われ、この間にお参りすると、なんと「千日分の火伏・防火のご利益が得られる」と言われています。
愛宕神社の神様の性別
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愛宕神社にお祀りされている「火産霊命」は、男性の神様だと言われています。
そして、正式名称である「火之夜藝速男神(ヒノヤギハヤヲ)」は、「燃えている男性の火の神様」という意味であり、広く特定の大型機械の操業が認められている事業をおこなう会社にもご神徳があるとし、信仰を集めています。
愛宕山の言い伝え
愛宕神社がある愛宕山には、さまざまなエピソードがあります。
そもそも、愛宕山を登り、愛宕神社まで到着するには、行きは2時間以上はかかる山道を登っていかなければなりません。
つまり、参拝に行くにはそれ相応の覚悟が必要で、多くの方が参拝を後回しにするのも、この理由があるからです。
さらに、不思議なことに愛宕山には「不浄な人は入山できない」もしくは「神様に呼ばれないと、山頂までたどり着けない」と言い伝えられています。
つまり、並大抵の覚悟では愛宕山を登り切り、愛宕神社に参拝できないということから、霊山ゆえの神聖さと、参拝できた時の達成感や感慨を味わえないということですね…
なんと、参拝に来られている方たちの中には、愛宕神社に続けて3000日も通い詰めた人もいるそうですよ!
また、参拝に来られる方は若い学生さんも多く、難関な立地に立っている神社ということもあり、大学受験の願掛けに来られるそうです。
まとめ
・愛宕神社にお祀りされている神様の名前は「火産霊命(ほむすびのみこと)」である。
・愛宕神社の神様の名前の意味は、「火がちらちらと燃える様子」である。
・愛宕神社の神様のご利益は、「非難除け」のみならず「厄除け」「精神安定」と幅広い。
・愛宕神社の神様の性別は、男の神様である。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!
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