イザナギといえば「国産み・神産み」の話で有名な万物を誕生させた神様です。
アマテラス、ツクヨミ、スサノオを産んだあとは近江の多賀に住むことになりました。
そして現在でも多賀神社にお祀りされています。
この記事では『イザナギの親や子供・イザナミとの関係性や結婚』について解説していきます。
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イザナギの親
クリスマス?聖夜?知らんわそんなん。
なんで日本人が外国の神様の誕生日祝わなあかんねんお前ら日本人なら日本造った伊耶那岐命と伊邪那美命を敬えや。 pic.twitter.com/1qWVBWTZ1k
— はるにゃ@在宅の神 (@HaruShuka_0912) 2018年12月25日
イザナギの親神については『古事記』には明確に記載されていません。
ですが『日本書紀』には青橿城根神という神様の子供だとする記載があります。
ちなみにネットで見たのですが、イザナギの親神についてイザナギが誕生する直前に産まれた神様だと考えている人もいるようです。
しかし私はその説にはあまり賛同できないですね(^^;)
その理由は上代に使われた「妹」の言葉には大きく分けて2つの意味があるからです。
イザナギ誕生直前は『古事記』では以下のように記されていました。
上記の原文のように女性の神様の直前に「妹」という単語が付与されています。
上代に使われていたこの「妹」という単語には
- 兄弟姉妹の間で、年齢に関係なく男性から女性を指して呼んでいた言葉
- 愛しい女性や結婚相手の女性に対して用いた言葉
という意味がありました。
「妹」は本来なら親族名称としての意味を持ちます。
しかしこの単語が恋人や結婚相手を指すようになるのは、二人がかなり親しい間柄になったことを意味します。
イザナギの直前に産まれた二人の神様には親密になった描写が記載されていないのです。
つまり二人の神様は結婚しておらず、イザナギは二人の子供ではないのではないか?と私は考えています。
他にも兄妹神が誕生する事例を取り上げてみましょう。
大国主大神と多紀理毘売命が結婚して兄妹を産んだときの描写を『古事記』より紹介します。
上記の二人の神様は結婚関係ではなく兄弟関係にある神様ですが、同じように「妹」が使われています。
このことから、「妹」の単語があっても必ずしも結婚相手を表すのではなく、ただ単に兄弟関係を表す場合もあると分かります。
そのため私は「イザナギの親は直前に産まれた神様説」にはあまり賛同できないのです…。
イザナギとイザナミは兄弟なのか
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イザナギとイザナミは兄妹です。
イザナギが先に産まれた後にイザナミが誕生しました。
なのでイザナギがお兄さん、イザナミが妹になります。
イザナギとイザナミの結婚
多賀大社 歴史を感じる pic.twitter.com/ZzqDclmvcg
— 越後屋 善兵衛 (@zen_sugar) 2019年7月7日
イザナギとイザナミは日本神話で一番最初に結婚した神様です。
そして日本列島や人間を造ったり、たくさんの神様を産んだりしています。
現代の感覚では信じられないかもしれませんが、二人は兄妹同士で結婚したことになりますね。
また、イザナギとイザナミ夫婦は日本で初めて離婚した夫婦でもあります。
イザナギは死んだ人が行く世界「黄泉国」に辿り着き、命を落としたイザナミを連れ帰ろうとします。
しかしイザナミの体はすでに腐っており、その姿を見られたイザナミは恥ずかしさと怒りでイザナギを追いかけました。
そして最終的にイザナミは「私は1日に1000人、あなたの国に住む人間の命を奪いましょう」といい、イザナギは「それなら私は1日に1500の産屋を建てて子を産ませよう」といって、二人は永遠に離れ離れになっています。
そして日本では1日に1000人が亡くなり、1日に1500人が生まれるようになったと『古事記』では書かれていました。
日本初の結婚を経験しながら日本初の離婚も経験しているので、2つの事柄が見事に相反しておりなんか面白いですね(笑)
イザナギの子供
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イザナギの子供はマイナーな神様から有名な神様まで多数存在します。
たくさんいる神様の中でも、特に知名度の高い神様は
- 天照大御神
- 月詠命
- 須佐男命
の3人ではないでしょうか?
上記の神様は漫画などの作品でもモデルにされることが多いので、どこかで必ず聞いたことがあると思います。
ちなみに天照大御神は高天原を、月詠命は夜の世界を、須佐男命は海原を治めるようにイザナギから命じられました。
まとめ
・イザナギの親神は『古事記』には記載がない。しかし『日本書紀』には青橿城根神という神様の子供だとする記載がある。
・イザナギとイザナミは兄妹のため近親婚をしたことになる。
・イザナギの子供はたくさん存在するが、特に有名な神様として
- 天照大御神
- 月詠命
- 須佐男命
が挙げられる。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます!
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